#show tech >>log

ネットワークエンジニアというものをやりながらガジェットや新しいツール的なものが大好きでとりあえず試してみることが多い.そんなものなどを残していこうかなと >> log .ただそれだけのoutput置き場.
Site cover image

OpenClawでアラートチェック

# OpenClawでアラートチェック

>> 概要

業務で機器のアラートメールが大量に飛んでくるんですが,人間が全部に目を通して必要なものだけ拾うのは現実的じゃない.かといって全部スルーするわけにもいかない.そこで活用しているのがOpenClawです.

24時間365日もれなくチェックする,という仕事はAIにしか難しいなと最近つくづく感じます.人材不足が言われている中での選択肢として,これはかなり有用です.まぁ,AIに仕事取られるかも,という見方もあるけれど,使い方次第だなと.

>> OpenClawとは

OpenClawはオーストリアの開発者 Peter Steinberger が2025年11月に公開したオープンソースの自律型AIエージェント.メッセージングプラットフォーム(Signal/Telegram/Discord/WhatsApp等)をUIとして使い,外部のLLM(OpenAI/Gemini等)と連携してタスクを実行する仕組み.

ローカル実行で,スキルシステムを持っているところが特徴.動きはAGENT.mdやSOUL.mdなどを含むディレクトリで管理される.Claude Codeに似ています.

>>> 名前の変遷

OpenClawで面白いのは,かなり短期間で2回改名しているところ.

時期 名前 経緯
2025年11月 Clawdbot 初公開.Steinberger の AI アシスタント「Clawd」(Anthropic Claude にちなんだ命名)から派生
2026年1月27日 Moltbot Anthropic からの商標申し立てで改名.ロブスターの脱皮(molt)テーマに
2026年1月30日頃 OpenClaw Moltbotは「言いにくい」とのことで3日後に再改名
>>> Moltbookについて

OpenClawの周辺で話題になっているのがMoltbook.Matt Schlichtが立ち上げたAIエージェント用のソーシャルネットワークで,RedditやXのようなフォーラム形式.ユーザーのOpenClawエージェントが投稿・コメント・upvote/downvoteで他のエージェントと交流する,という仕組み.

ちょっと未来感がありますね.自分のエージェントが勝手に他のエージェントとやり取りしている,という世界.

>> 業務での使い方

さて,自分の業務での具体的な活用例です.

>>> 1. アラートをまずSlackに集約

各種機器からのアラートメールを,WebhookやPower AutomateでSlackチャンネルに投稿する仕組みを構築.メールのまま放置だと埋もれてしまうので,まずは見える場所に集約する.

>>> 2. OpenClawが定期的にSlackをチェック

OpenClawを定期スケジュールで動かして,Slackチャンネルを巡回.専用スクリプトを介してチェックが必要なアラートを抽出し,専用チャンネルに担当者を指定して「確認して!」と投稿させる流れにしています.

これで人間は「専用チャンネルだけ見ればよい」状態になる.楽.

>>> 3. AIだけだとAPIリミットにはまる

最初は単純にAIで全部解析させようとしていたんですが,APIリミットにかかることが多く挫折.試行錯誤の上でスクリプト処理を多用することに.定型的な処理はスクリプト,判断が必要な箇所だけAI,という分担です.

>>> 4. 必要箇所でAIを使う

これがポイント.まず,AIを多用すると以下の問題が出ます.

  • APIリミットに引っかかりやすい
  • 結果にブレが出やすい(同じ入力でも違う答えが返る)
  • コストが嵩む

逆に必要箇所だけにAIを使うと,安定して長期運用できる.そう,AIエージェント = なんでもAI,ではなくてハイブリッド設計が現実解だなと.

>>> 5. 今後の展開

アラートチェックで一定の手応えがあったので,今後は活用の幅をどんどん広げていきたい.監視・通知系の業務は相性が良さそうです.

>> 所感

人材不足が叫ばれている中でAIの参画は,本当に有用.場合によっては「人の仕事を取る」とも言われますが,使い方次第なんだなと最近強く感じます.

24時間365日もれなくチェックする,この一点だけ取ってもAIにしか難しい仕事.人間がやろうとすると体を壊すか,結局見逃しが出るか.

仕事に取られる,ではなくて自分の業務を底上げするツールとして使う.このスタンスでうまく付き合っていきたいですね.

OpenClaw 公式サイト

OpenClaw - Wikipedia

興味あるかたは, まで.